リジェネラティブデザインプログラム
自分自身、他人、身体、コミュニティ、経済、社会、自然・・・
あらゆるものごとへの自分の心の在り方を変容させて、それらすべてとのつながりを取り戻し、まったく新しい視点で社会変革に参加していくための実践プログラムです。
物事を循環させるだけでなく、人や自然を含むあらゆる存在や関係性を再生していくリジェネラティブデザインを学び、ファッションの世界に本質的な変革を起こすリーダー育成を目指します。
半年コースで自分の内側とつながる場(ヒューマンテクノロジー)と社会実装のためにまなぶ場(クリエイティブイノベーション)を月に各1回開催し、随時SLACK等のSNSで交流をします。
ワークショップや実践で得た学びを元にプログラム受講生同士で対話を重ね、学ぶだけでなく実践に落とし込み、実践者同士でつながりながら生活や事業の中で自分らしい、かつ本質的なアクションを起こしていきましょう。
リジェネラティブデザインとは
リジェネラティブとは、直訳すると”再生”という意味です。
近年ではリジェネラティブ農法という、農地の土壌をただ健康的に保つだけでなく土壌を修復・改善しながら自然環境を再生する農法が注目されています。
私たちは農法にとどまらず、個人の心の”リジェネラティブ”な在り方が自然だけでなく人や社会、自分をとりまくすべての関係性を癒し再生していくと考え、持続可能な社会の鍵として、心の在り方から生まれるリジェネラティブデザインを探求します。
【募集終了】0期生
日程 | 2021年6月19日(土)〜 2021年11月27日(土) 半年コース全12回(月2回・土曜開催) |
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場所 | オンライン ZOOM |
定員 | 20名(内容に共感された方どなたでも参加可能) |
プラン | SEED ¥25,000 【0期生特別価格】 学生応援プラン(学生限定5名まで) |
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FLOWER ¥35,000 【0期生特別価格】 通常プラン | |
FRUIT ¥45,000 【0期生特別価格】 TSUNAGU支援/恩送りプラン |
プログラム詳細プログラムは月に2回、前半/後半の土曜日に行います(メンバーは後日7日間配信視聴可能)
human technology
| 講師:後藤志果 /進行:小森優美、小澤茉莉
心の内側を探求すると、外側に広がっていく。
これは、遠い存在に思える「地球」のことが、自分自身や身の回りの「誰か」と繋がっていく感覚です。
そうした感覚は、自己犠牲がない世界に入っていくとも言えます。
近年盛り上がりを見せる社会的なムーブメントも、「誰かのためにやっている」という立場だと、どうしても自分の中に苦しさが出てくる可能性があります。
「自分はやっているのに、なぜあなたはやらないの?」「やってあげたのに、なぜ変わらないの?」といった自己犠牲の感覚は、自ずと自身の精神を削ってしまいます。
私たちは、物事を好転させるためには他人や社会を変える道、一択しかないと思い込んでしまいがちな仕組みの中にいますが、 実は、もう一つの道(仕組み)が存在しています。
それは、「自分の心」が変容することで、結果的に他人や社会が変わっていくという道(仕組み)です。
社会変革において、 ひたすらに自分の内側を見つめ、そこから広がる世界を形にしていくこと。 この道を選択する人が増えた時、真に平和な社会変革が起きると考えています。
本当に、自分の内側を見つめることが社会の変革に繋がるのか?という不安があるとは思いますが、実践を積み重ねていくと確信に変わっていき、 そしてその確信が、純粋に命が願う世界へと導いてくれる道標となっていきます。
これは、自己犠牲ではない、愛によって生まれる自分と社会にとっての幸せな道を探求したいと感じる仲間たちのためのプログラムです 。
この道を共に深めていけることを心から 楽しみにしています。
講師:後藤志果
creative innovation
| 進行:山口大人、小森優美
最後にはアクションプランを発表し、それぞれの道を祝福します。
詳細は下記の各プログラム説明にて。
※一部プログラム単発受講可能
初回オリエンテーション込み
個人の哲学からあらわれるソーシャルイノベーション概念
ソーシャル・イノベーションとは、さまざまな社会的課題を解決していくモノ、サービス、仕組みを通じて、従来とは違った新しい社会的価値が創発されていく状態のことです。
ソーシャルイノベーション研究者の大室氏に最新の研究を元にお話ししていただき、ソーシャルイノベーション概念を感覚で受け取ります。
※こちらの講座は単発受講が可能です。
自分自身・人と人・自然・社会とつながり直す
ファシリテーターでありワークショッププロデューサーの中野氏の元、あらゆる関係性の中で起こり続ける分断をひとつづつつなげていき、関係性を再生していくためのワークショップです。
絶望に向き合い、そこからもたらされる 「深いやすらぎ、大きな勇気」をもとに小さな自分の殻を超え、地球生態系や全生命史にまでつらなる大きな自己を拠り所に、現実的にアクションする力を育てます。
新しい時代の共同体と創造的なつながり
強いリーダーシップで固まる組織ではなく、それぞれが意思を持ち、それぞれを尊重する上で成り立つ創造的なつながりから生まれるコミュニティを作るために、個人はどのような在り方である必要があるか、また、コミュニティはどのように発展していくのかをワークショップで学びます。
リジェネラティブビジネスデザインを実践者から学ぶ
創業者松坂氏による具体的なシステムを構築する行程からビジネスと向き合う心の在り方、そしてDYCLEの他にもヨーロッパにおける最新のリジェネラティブビジネスのお話もしていただき、私たちそれぞれの立ち位置からのリジェネラティブビジネスの展開を探ります。
ファッションからリジェネラティブビジネスをデザインする
全体で対話をしながら生まれていくもの・あらわれてくるものを大切に丁寧にすくい上げ、自分や集団の中に存在しているビジョンを形にします。
自身もリジェネラティブファッションを目指す、TSUNAGU FASHION LABORATORY主宰の小森が講師を務めます。
※こちらの講座は単発受講が可能です。
それぞれのアクションプランの発表とお祝い
講師紹介

ヒューマンテクノロジー後藤 志果
ヒューマンテクノロジー研究家
シャーマニズムや形而上学、太陰暦、ヒーリング、マクロビオティックといった多様な智恵を基に、スピリチュアルカウンセラーやドリームナビゲーターとして人の持つ意識の力の探求を10年以上にわたって行う。その後、東京アーバンパーマカルチャーでの活動をはじめとした社会変革の活動に軸足を移し、世界中のアクティビストやエコビレッジを訪れたり、イベントの開催などを行う。これらの活動の中でNVCに出会い、講座やリトリートなどを複数開催。愛と共感の世界観を伝え、拡げている。
2018年に東京から高知へと移り、大地に根ざす循環した暮らしを実践。現在、”暮らしと意識をつなぐ” をテーマに、人や地球が本来持つ様々な機能「ヒューマンテクノロジー」を研究している。

ソーシャルイノベーション概念大室 悦賀
長野県立大学グローバルマネジメント学部教授・ソーシャルイノベーション創出センター長/京都市ソーシャルイノベーション研究所所長/京都産業大学兼任講師
著 書:『ソーシャル・イノベーション』『サステイナブル・カンパニー入門』『ソーシャル・ビジネス:地域の課題をビジネスで解決する』『ケースに学ぶソーシャル・マネジメント』『ソーシャル・エンタープライズ』『NPOと事業』など。
社会的課題をビジネスの手法で解決するソーシャル・ビジネスをベースにNPOなどのサードセクター,企業セクター,行政セクターの3つのセクターを研究対象として,全国各地を飛び回り,アドバイスや講演を行っている。

つながりを取り戻すワークショップ中野 民夫
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、ワークショップ・ファシリテーター。
学生時代はアジアや中南米への旅人。博報堂に就職し営業職から苦労する。休職・留学したカリフォルニアで組織開発を学び、ワークショップの魅力に出会う。
以後、会社勤めの傍ら、人と人、人と自然、人と自分自身、人と社会をつなぎ直すワークショップや、参加型の場をつくるファシリテーション講座を実践。
2012年に早期退職し京都の同志社大学教授、2015年から東工大のリベラルアーツ教育に携わる。
主著に『ワークショップ』『ファシリテーション革命』『みんなの楽しい修行』『学び合う場のつくり方』など。

クリエイティブコモンズ廣水 乃生
ビジネス・コミュニティ(国・自治体・地域)、教育の分野に焦点を当てたSustainability (持続可能性)を実現する活動を推進。
ビジネス分野では、 国連の環境に関する最高賞である地球賞を2019年に受賞したアパレルメーカー『Patagonia』の日本支社 戦略策定に、唯一の外部ファシリテーターとして10年間従事。
現在は、その経験を活かしてSustainability Transformationを推進。
業界問わず想いで繋がる企業に対する導入コンサルティング、研修・セミナー講師として活動中。

リジェネラティブビジネスデザイン松坂 愛友美
DYCLE(ダイクル)代表。在ドイツ
ドイツ、バウハウス大学ワイマール、造形芸術学部修士課程修了。コンセプチュアルアーティストとして、人と自然の関わり方に着目しヨーロッパやアジアをはじめ世界各国で精力的に制作活動を行う。
より大きなインパクトを起こすために2015年に有限会社DYCLEをベルリンで設立。DYCLEは、Diaper(=オムツ)とCycle(=循環)を合わせた造語。
堆肥化可能なオムツを通した循環型かつリジェネラティブビジネスの普及に取り組む。

リジェネラティブファッションデザイン/進行小森 優美
社会起業家/エシカルファッションデザイナー/一般社団法人TSUNAGU代表理事/株式会社HighLogic代表取締役
草木染めランジェリーブランド”Liv:ra(リブラ)”のデザイナーとして自身の自己表現を探求すると同時に、一般社団法人TSUNAGUでは個人の心の変容から起こっていく本質的な社会変革を目指す実践的なラボを運営中。
幸せな感覚から生まれる直感的なインスピレーションに従って、プロダクトデザイン、システムデザイン、講義・講演など、エシカルファッションを軸に多分野で活動する。

進行小澤 茉莉
一般社団法人TSUNAGU理事。ライター。
「日本発サステナビリティの探究」を軸にパラレルに活動。「TSUNAGU」では、生産者と消費者のコミュニケーションを通して、「エシカルファッション」の背景やストーリーを発信。また、Z世代×ソーシャルグッドカルチャーをテーマにプロジェクトの企画・運営も行う。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。

進行山口 大人
MASATO YAMAGUCHI DESIGN OFFICE代表 / デザイナー
文化ファッション大学院大学出身。在学中から国内外でリメイクブランドを展開。 現在はリユースなどサステナブルファッションを専門にデザイン、 商品企画、 イベント企画、講師、 企業のアドバイザー、 学会での研究などマルチに活動の幅を広げている。ファッションビジネス学会 FashionGood研究部会 部会長、一般社団法人 TSUNAGU 理事、ユニバーサルファッション協会 理事を務めている。